SFコンベンションには、日本SF大会だけでなく、各地方で毎年開催されているものもあります。

ここでは、わたしたちT3スタッフがご挨拶も兼ねて参加させていただいた地方コンベンションのレポートを紹介させていただきます。

興味のあるイベントがありましたら、ぜひ各実行委員会に連絡してください。

また、T3実行委員会にご連絡して頂いても結構です。各実行委員会への橋渡しをさせていただきます。

plan@t-con2003.gr.jp  

 

★Q-CON6 レポート                                                                Written by 辻堂

 QーCONに行ってきました。
 ゲストは梶尾さん、柴野さん、野阿さん、武田さん、友成さんでした。今回の会場は鹿児島の桜島!鹿児島には何回か来たけど、桜島に上陸するのは初めてだよ。
 外観はぼろだが、ふろは豪華だよ。と言われ、企画打ち合わせのあとさっそくふろへ。海岸の上10mのところに露天風呂が!!海丸見え!絶景だよ!!そこでSFな世間話をしていたら、あっという間に時間がたってしまう。

 ふろの後はOP。梶尾さんがすぐにお帰りになるという話というのでお話が始まったが、お酒が入り話に力が入ってきて、「夕食も食べていく」ことになり、のんびり(おおらかなのか)と時間が流れていきます。夕食では今回ご欠席だった野田さんからお電話が。私は(私もスタッフだが)スタッフやゆーこんのスタッフと一緒にSF大会の馬鹿(暴露)話をしながら、あっというまに夕食も終わる。企画が始まるまで、お酒を抜くために露天風呂に再度入り、柴野さんの企画へ。


 柴野さんに初めて会う参加者が多いことを考慮した企画だった。

ペンネームの由来に始まり、翻訳の違いとか、質疑応答といった形初心者重視で進行していきました。


 その次は武田さんの企画でした。ダイコン3とか4とかのころからこのごろの話までを暴露話を中心に。ガイナックスの歴史という手短にまとめられたビデオが流されていた。うーん欲しい。


 それからは各部屋で飲んだり騒いだりビデオ見たりいろいろでした。えんえんと鹿児島の方とSFな世間話をしてから、今回のQ−CONは鹿児島在住のスタッフや参加者が結構たくさんいらっしゃるといういい話をきく。明日の朝はもう一度露天風呂(はーと)と思いながら寝る。


 朝、ふろに入ってから、桜島のフェリーに乗りたさに荷物運びを手伝いながら、鹿児島市に行く。フェリーは15分ヘッドくらいでがんがん往復しているのにびっくり。中のうどんやがうまいというので5分でたべたり、委員長の部屋が殺風景でつまらないとかわいわい騒ぎながら往復する。


 エンディングも終わり、武田さんの空港への見送りの車に分乗させてもらう。
中でいろいろとお話。内容は秘密。おもしろかったよ。武田さんが出てこられるパネルに出ると聞けそうな話です。T−CONの時もよろしくお願いいたします。
 空港でチェックインすると恐ろしい事実が。スカイマークのビジネスクラス(シグナスクラス)と全日空の普通の席の料金が一緒!!全日空の普通に乗る友人はがっくり。私はまあこんなものなのかなと。


 次回は2年後といわれていましたがもしかしたらもっと早くやるかもと言っておりました。まったりしてて楽しいっすよ。地方大会ごとに違いというのはあるのだなとしみじみ思いました。
 鹿児島でSF大会初参加の皆様ぜひT−CONにも来て下さいね。あと、口約どおり鹿児島まで行きましたので、実行委員長の福薗さんT−CON手伝ってください。よろしくです。

 

PS Q-CON名物 ”SFしりとり”も健在で非常に盛り上がりました。

 

Q-CON 公式サイト   http://www.satsuma.ne.jp/myhome/stol/qcon6/

 

★CJ5 レポート                                                                  Written by 平井

コンタクト・ジャパンにコンタクト!

コンタクト、と言うイベントは皆さんご存知でしょうか?異星人とのファーストコンタクトを真面目に考えようと言う主旨でアメリカで始まったもので、そもそもは文化人類学の授業に適用されていたものです。日本でも第5回を数えるこのイベント、日本SF大会でも出張版・体験版が実施された時もありまして、SF大会参加者には知
られていることと思います。但し、完全にSFマニアのイベントか、って言うとちょっと違っていたりします。SF大会でお見掛けしない顔もかなり居られました。

http://www.ne.jp/asahi/contact/japan/index.htm

存在は知りつつも参加する機会の無かった「コンタクト・ジャパン」、第5回にしてようやく初参加してきましたので体験記なぞ。

とき:2002年11月2日−4日
ところ:石川島研修センター(神奈川県綾瀬市)
参加者:約70名

なんと2泊3日、会社の研修施設に泊り込んでのMEETINGです。普通のSF大会みたいな感じではなく、ディスカッションを積み重ねていくのが主体の為、この手の施設でも貸してくれるんでしょう。話してる中身はともかく外見上は、会社の研修会と全然変らず、違和感無かったです。

企画の紹介

講演会:
半田利弘氏(東大助手)が「電波観測で銀河系中心を探る」お話と、磯部e三氏(国立天文台助教授)による「小惑星の地球衝突防止」のお話でした。

分科会形式:
タイトルだけ書き連ねてみますと「なぜ宇宙船をおくるのか」「恒星間宇宙船を作る」「あるアネカワンの生涯を考える」「異世界構築」「『辞書』をつくろう」「コンタクトチームの編成を考える」「ファーストコンタクトシュミレーション(FCS)の生物学」「音や色を伝える方法を考える」「コンタクトにおける危機管理」「イルトコランの宇宙服を考える」「無人探査機の設計」「ファーストコンタクトの社会への影響を考える」「10光年先を見るために」「文明抜きで宇宙に進出する生物を考える」「直接接触の段取り」「FCSに必要な異星人の設定項目」「アレシボメッ
セージを解読しよう」「恒星間貿易」「教育用FCSを考える」と続きます。これとは別に通常の『ファーストコンタクトシュミレーション』の企画もありました。
夜には、「ワーストコンタクトシュミレーション」「異星人で儲ける10の方法」といったヨタ話企画や、ビデオを見る企画もありました。

自分が参加した企画を幾つかご紹介。
「恒星間宇宙船を作る」
もちろん、実際に作る訳ではなくて、「特定の状況」があって、その場合にはどんな宇宙船を作るのが最適か?」を考えようと言う討論企画です。とは言え、参加者の過半数は、物理の式など判りません。それでも言いたい事は言って、計算が出来る参加者や司会者がそれを具現していく、と言う手順になります。
当然(と言うかこのシュミレーションのお約束として)「ワープ」だの「空間ジャンプ」だの「タキオン推進」だの、現在の技術では実現不可能なものは使いません。

で、条件のほうは、とにかく50年以内に10光年先の恒星系に何人かの人間を冷凍睡眠ぬきで到達させようというものでした。「食料・水が何トン必要か」とか「加速のエネルギーは」とか色々議論の末「100キロ径の帆」をもった「2000トンの本体」とその55倍の減速用燃料を積んだ」宇宙船を、水星付近に浮かべた「1万キロ四方の太陽電池」で集めたエネルギーを直径100キロのレーザーで押してやる。
という何とも巨大なものとなりました。これでも、かなり楽観的な試算であるらしいのですが。。。
スタッフが計算にいそしんでいるあいだに、命名式典があり、この船はめでたく「長征」号と名づけられました。

「コンタクトチームの編成を考える」
異星人とのファーストコンタクトの際に、誰を送るか、を考える企画でした。一定の人数のチームと言う枠を嵌めたうえで、どんな職業の人が必要か、ってのを考えたのですが。「生物学者が人間のお医者さんも兼ねる」とか、中には「きっと売名行為をしたい政治家が乗らせろというだろう」とか「危機管理上はやはり軍人も」とかのバランスとか、色々議論出ていました。

「異星人で儲ける10の方法」
だってスタッフの方が用意された設定がねえ。実際に宇宙人が降りてくる前の時点を設定されたら、「異星人と交易して儲ける」のは無理じゃないですか。「トンデモ本を書く」とか「キャラクター(想像)グッズを作って儲ける」とか「電波受信機(偽物)を高く売り付ける」とかしか無いじゃないですか。異星人ブームに乗って、如何に地球人をだまくらかしてぼったくるか、しか、考えられませんでした。(異星人が登場するAVってのもあったな)まあ、夜の時間帯の企画の意図にまさにピッタリのお話でした。
自分で出したアイデアで恐縮ですが、「異星人の降りてくるポイントを巡って村おこしで誘致合戦が始まるだろう→そのコンサルタントを称して村人からコンサル料を取る→『コンタクトシュミレーション』での経験があるというのがセールスポイント」ってのは、秀逸だとおもいますよ。何しろ、自分にはリスクは無し、元手も不要ですから。。。。元ネタはJ.P.ホーガンです。

感想など
久し振りに頭を使ったイベントでした。SF大会では、大体受け身の企画にしか参加していないことが多く、しかもおちゃらけ系の話が多かったですので。非常に新鮮で楽しかった、との印象です。自分の発言が採用されて企画(の話の中身)が変って行く(ことも有りました)のは、「参加した」って実感が大きいです。

最後に
SF大会って小説書きやアニメやマンガの話ばっかりで科学ネタが少ない。
SF大会では旧知のマニア同士で話していてつまらない。
そんなあなたには新鮮なイベントになるでしょう。お勧めです。

 

★IF-CON2 レポート

 

執筆中

 

★はまなこん レポート

 

執筆中

 

★雲魂14 レポート                                                               Written by  山本

 

雲魂14 2002/11/9−10 島根県宍道町:麗雲荘 参加人数:約65人

 

雲魂14に行って来ました。場所は島根県宍道町。ゆ〜こん開催地の玉造温泉の近くの国民宿舎”麗雲荘”にて開催されました。

ゲストは、秋山完さん、石飛卓美さん、飛浩隆さん、都筑由浩さん、中里融司さんでした。

 

19:00、例年の如く、雲魂はオープニング宴会にて始まった。今年のオープニングには特例で”ゆ〜こん”にて上映したオープニングフィルムのノーカット版が上映される。(雲魂14の参加者には”ゆ〜こん”スタッフが大勢いて、ほとんどの人が、ゆーこんのOPフィルムを見ていないことにたいするサービスだそうだ)

 

ゲストの挨拶の後、秋山完さんの乾杯の音頭で、宴会が始まる。今年の料理は”カニ”。各テーブルごとにカニスキの用意がされており、山盛りになった”生カニ”に舌包み、宴会場後ろには、ホロホロ鳥、しじみごはん、ローストビーフ、シュウマイ等がバイキング形式で並んでいる。参加者全員では食べ切れない量に驚愕する。

 

宴も中盤になって、宴会企画「 「川柳を楽しんでみよう」が始まる。選考・講師は石飛卓美さん。

川柳のお題は、「出雲」「鉄道」「政治・国際情勢」「文学」「アニメ」「オタク」「その他の自由な発想」で予め募集した句をその場で披露しながらの解説。

大いに盛り上がる。

 

宴会終了後は、各部屋に分かれての小宴会と分科会。

「コンバットデジQ戦車戦」

コナミのコンバットデジQを使ってのトーナメント戦。コースは布団を使ってこしらえてあった。

http://www.konami.co.jp/th/micro_ir/combat/index.html

  T34/85型は、パンターG型に比べ、非常に弱かった(小生が下手なだけかもしんない)。1回戦負け。


「MADビデオ上映会」

  延々と朝方まで・・・・・

 

「カルタQ」
  雲魂の名物企画。問題が読み上げられ、解答が書かれている札をとるゲーム。

  今年も、日本SF、アニソン、SF映画、海外SF、SF漫画の5部門でおこなわれた。


「石飛喫茶」

  ここでは、石飛裕見子さん手作りの美味しいお菓子とお茶が出されている。くつろぎの場所。

 

「池田家おでん屋体」

  ここでは、池田ご夫妻による美味しいおでんが出されている。くつろぎの場所。


「川柳を楽しんでみよう 第2部」

  宴会の続き企画。


「飛浩隆の部屋」

ハヤカワSFシリーズJコレクション(早川書房)にて、初の単行本「グラン・ヴァカンス 廃園の天使1」を執筆された、伝説の作家(山陰では伝説でなかったりする)。飛浩隆さんを囲んでの企画。

執筆についてや、沈黙の10年に何があったのか、Jコレクションフォーラムなどについて、話されてました。

 

「酒場」・・・言わずもがな。ゆ〜こんの裏話にも花が咲く。

「麻雀」・・・言わずもがな。
「ディーラーズルーム」・・・言わずもがな。
「アニソン」・・・言わずもがな。


・・・・てな少ない企画で、楽しくSFコンパの夜が過ぎていきました。

 

朝、9:00より閉会式開始。閉会式前にこれまた恒例のオークション大会が開かれました。

例年ならば笹本祐一さんがやっている雲魂オークション。今年はH-IIA4号機の打ち上げスケジュールの関係から笹本さんが不参加となり、スタッフによる雲魂オークション。黒いDCが12000円と一番高額でした。

 

てなわけで、ゆ〜こん開催後の雲魂14でしたが、例年の如く楽しいSFコンパの夜でした。

でも、土曜日は島根で雪が降り、交通規制などで、参加者は会場にたどり着くのも一苦労だったようで、小生もどうなることかとひやひやしました。

 

追伸

 オプショナルツアーで、鳥取県境港の鬼太郎ロードに行って来ました。5年前に来たときよりも、妖怪の数が増えてて、びっくり!

 

★GATACON27 レポート                                                               Written by  塩坂

 

GATACON27 2002/11/9−10 箱根:ホテル仙景 参加人数:約70人

まずは部屋に荷物を置き、15時から会議室でオープニング。
各ゲストの挨拶の中、高千穂遥さんがとんでもない事を言い出した。
「サンライズのBBSで知り合った秋田のホテルマン小松君が、SF大会に興味を持ったので、東北初のSF大会開催をけしかけている。SF者の秋田テレビのアナウンサー鈴木陽悦に紹介したら、その瞬間に連絡をとって、後日ローカルニュースでバンドマンとして夕方のニュースで紹介してる。今日、SFイベント初体験で来ている。」
との事。

その後、2003の宣伝も兼ねて阪上さんが、2007年まで立候補が出揃っている事を説明。

塩坂はその小松さんと同室になった。
SF大会は作家さんと目の前で酒呑んだりマッドビデオの上映会したりという事を話す。
「マッドビデオってなんですか?」
説明に詰まる。
小松さんの連れの人が「犬は大丈夫ですか」との質問をする。
返答に詰まって、MLに送る。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
露天風呂に入って18時から宴会。
阪上「松の湯よりも豪華だ」という温泉旅館的宴会料理。
ステージには樽酒と「夢枕獏作家生活25周年」の文字。
獏さん、柴野先生、高千穂さんによる鏡割り。
スタッフによる「カモねぎの踊り」披露。

落ち着いた時点で各ゲストとの企画交渉に入る。

門倉純一さん。
「プラネタリウムをやりたい。機材は暗く出来て周りがうるさくない部屋と、スクリーン1面、コンピューターにつ
なげられるプロジェクター。星空を映して、SF映画音楽をかける。音響は、いつもは5.1chとかだけど、今回は『多少良い目』でいいです。テーマは癒し系。「黄昏」とか。既にそれ用のCDを2枚作ってる。」

夢枕獏さん。
「予定が合えば行きたいねえ」
「ところで先生、ホテルの裏には川が流れておりまして、鮎などいける様でございます」
「ほう…いいねえ。あのへんはねェ…。川の名前は?」
「さて、そこまでは・・・・・・」
「仕事が入らなければ行きます。」

塩坂も丸っきり「夢枕獏エッセイ口調」で話さなくても良いものを・・・・・。

柴野拓美先生。
「熊倉さんの義理もあるから、体調が悪くなければ行きます。」
「1コマ時間もらえれば、数学の部屋をやりたい。オイラーの定理とか。4次元立体模型の展示とか。既に正5体体とか、正8体体(4次元立方体の3次元的展開図)とか。竹ひごで作った模型がいくつかある。」
「時間はいつでも良いが、深夜になるとダメ。他に出る企画とも考えて欲しい」

永瀬唯先生。
「と学会があるから、行けないと思う」
「と学会コンベンションの代表になってしまった。」
と学会は6月です。

江藤巌先生。
「行けないと思う。イギリスのクラシックカーイベントに行く。1週間ずれているが、どうなるかわからない。『ゆーこん』もそれで行けなかった」

嶋田洋一先生。
「あ、行きます」

小谷真理先生。
「ジェンダーの企画をやらせていただきます。」

高千穂遥先生
「ガンダム25周年で、エーアガイツの大橋さん(ガイナ?)と一緒に、サンライズに話を持って行っている。富野さんとか呼びたいだろ。安彦さんはこないだろうけど。まだ返事が無いんでわからない。」
「だらだら酒飲みながら車座でガンダムをやりたい。ガンダム宴会。」
「サンライズの件で、誰が一緒の部屋になるかわからなかったから、まだ申し込んでない。なるべく早く申し込む。」

米沢代表
「コミケ前なんで微妙だけど、行けたらなんかやるよ」
「エログロの企画がやりたい。」

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夕食終了後、ディーラーズ設営。
人通りは無いし、風吹き込んできて寒いし、阪上さんは「みんな酒が悪いんじゃ」と言い残して潰れるし。
隣に出店した牛島えっさいさんと相談のうえ、各自の部屋に店を移す。

 

下駄箱の上で無人販売。
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企画開始。
それぞれの部屋で色々と。

大まかに分けて、
・映像部屋。
・夢枕獏さんを中心にした紙芝居と針治療と樽酒の部屋。
・米沢代表と高千穂先生の部屋。
に別れる。
あと佐々木少年のバイオハザードの部屋とか、漫画について語る部屋。等。

映像部屋は自主作品の頭の痛いやつを。タクラビジョンの上映があったので、前述の小松さんに紹介する。
獏さんの部屋では、紙芝居をやったあと、それぞれ車座で話している。
柴野さんの数学企画もあった。
その後、獏さんの新作小説のネタを、高千穂さんと永瀬唯さんがアイデア出しをする座になった模様。

4時で倒れたあと、8時から朝食。
旅館的朝食に、小田原名物かまぼこがついている。うひょー

10時からエンディング。獏さんは先に帰っていて、高千穂さんは二日酔い。
夢枕獏事務所から、プレゼント攻勢。陰陽師のポスターなど。
その席で3名分の申し込みと、浜田裕子さん(江藤巌さんの奥さん)からの申し入れ。
「うちに学研の○年の科学の付録が、未開封で数年分ダンボール一杯有るんだけど、なんか企画で使えそうなら、ダンボールごともらってくれると助かる。」
すごく邪魔そうでした。

以上。非常にアットホームな楽しい大会でした。

 

GATACON27 公式サイト   http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/9027/

 

番外篇
いつぞや話に聞いた、「箱根湯本の駅前には、『第3新東京市にようこそ』と書かれた綾波の立て看板がある」は、見つかりませんでした。ネタだったのかな。

 

(注) スタッフの塩坂くんが、企画交渉も兼ねての参加でした。ゲストの方々のコメントに出た企画についてはまだ確定ではありませんが、今後交渉して行く予定です。お楽しみに。

 

★京フェス レポート

 

京都SFフェスティバル 2002/11/16−17 参加人数:約70人

 

 ただでさえ京都は混むのに、京フェスの時期は紅葉見物で一段と人が多い。当然道路は渋滞。今年は京都駅で知り合いに会ったのでタクシーで行く。うぉっ早い。これじゃ、受付開始前についちゃうよ(っていうか着いちゃった)。とことこ受付まで歩いていくと、もう何人かきていて受付を開始していた。そこで、当日参加の手続きをしてプログラムをもらう。ちなみに、となりの会場では「ひかるの碁囲碁教室」が開かれていて子供たちから実に不振そうな目で大会参加者は見られていた。
 京フェスは昼夜の2部構成になっていて、昼はホールでのパネル、夜は旅館での分科会となっている。参加費は昼夜両方で8,000円(ご飯なし)。昼のみ、夜のみの参加も可能でその場合2,000円、7,000円というのが今年の会費。名古屋から往復新幹線で行っても20,000円しないという、T-con2003のスタッフ会議よりお得なイベントである(笑)。
 T-con2003の案内書を受付においてもらったりしているうちに、企画が始まる。
 一本目は「日本SF新人賞受賞者鼎談」。井上剛、谷口裕貴、吉川良太郎という日本SF新人賞受賞者に対するインタビュー企画。司会の人が遅刻してきたりと波乱含みの始まりだった。応募のきっかけから話が始まり。賞に合わせて作品を書くか、作品に合わせて賞を選ぶかといった話が交わされる。そのご受賞後第一作に関するプレッシャー、同じ賞を受賞したものとして互いをどう思うかなど話が続いた。
 二本目は「アブノーマルSFの世界」。イアンワトスンの『オルガスマシン』や柾悟郎の『シャドゥ・オーキッド』などを出版しているコアマガジン社の編集者:河村親弘へのインタビュー企画。インタビュアーは大森望。出会った頃は互いに相手を不審な奴だと思っていたといったところから話が始まり、出版裏話。作品を読まずして出版を決めるなど(よほど売れっ子作家ならともかく)大手出版社にはできそうにない話などが披露された。今回私はこの企画を聞きに来たようなもので、その期待に反しない内容だった。ちなみに、ラブドール(ダッチワイフ)という言葉がやたら飛び交うこの企画中も、隣の会場では小学生が碁を打っていたのであった。この対比がすばらしい。
 三本目は「明智抄インタビュー」。漫画家の明智抄へのインタビュー企画である。残念ながら私はこの方の作品を知らず、でてくる単語がさっぱりわからなかった。
 四本目は「非英語圏SFの現在」。ロシア、中国、スペインのSF作品や各国の出版状況などが大野典宏、林久之、井上知、中嶋康年によって紹介された。翻訳作品の中国名の話や、ロシアでの作品分類、スペインでのSFの低調さなど非常におもしろく、できればもっと時間をとって欲しい企画であった。(でも、今プログラムブックを見直したら一番長い時間がとってあった)
 昼間の企画はこれで終了。参加者は80人程度かな。企画名を見直してもらうとわかるが、京フェスは活字SFのイベントである。そういう意味では参加者を選ぶイベントだろう。私は好きだけどね。
 晩ご飯を食べてから、合宿会場へ。オープニングの行われる大広間はすでに人でいっぱい。知り合いを見つけてだべっているとオープニング開始。例年だとクイズがあるのだが今年はなし。合宿にきている作家、編集者、書評家などの紹介の後、企画紹介。参加人数は昼間と同じくらいかなぁ。昼間だけで帰った人もいるけど、その分夜からきた人もいる。その結果、夜はなんていうか参加者の濃さが上がる(笑)。初めてのSFイベントとして夜の部からいきなり来ることはお勧めしにくい。
 今回は4部屋で各4コマの企画が行われた。個々の企画名を挙げることはやめるが、昼間の企画の続きや、読書会、ワールドコン、Jコレクション、ライトのベルについて語るなどといった企画が行われた。この中には「若者の部屋」という25歳以下限定の企画があり、各大学SF研を中心とした人が集まっているので、せっかくSF研に入ったのに周りにSF読んでる人が居ないといったひとは是非どうぞ。たぶん来年もやるでしょう。SFの話をしたり老人の愚痴を言ったりしているはず。
 僕が参加したのは「非英語圏SFの部屋」と「英語圏SFの部屋」の2企画。前者は昼間の話の続き。後者は英米圏で出たSFの話。非英語圏は出版状況の話が多かったが、後者は作品の話。どちらも興味深く、いろいろ読みたくなる。早く翻訳されないかなぁ。
 2つの企画をみた後で大広間に戻ると、あちこちに人のかたまりができ、企画の続きをしゃべっていたり、ただだべっていたりする。中には企画にいっさい出ずだべっているだけの人もいそうである。っていうか結構居る。ワールドコン開催に関する問題点の話をしている人のグループに混ざり込んで聞いていると、眠くなってきたので広間の隅でうとうとする。そう、今回事前申し込みをしなかったので寝部屋の割り当てがないのであった。うとうとしているうちに6時になり、用もあったのでエンディングを待たずに帰ることにする。京都ってこんな時間から結構バスが走ってるんですねぇ。がらがらの道をバスに乗り京都駅に向かった。

途中でも書いたけど、活字SFが好きな人にはおもしろいイベントだと思います。一度昼間だけでも参加してみてください。

 

京都SFフェスティバル公式サイト  http://homepage.mac.com/kyo_fes/

 

SFX’mas2002 レポート

開催日:2002.12.21−22

場所:ホテル浦島(東京都晴海)

「SFX’mas2002」に行ってきました。

今年のテーマは「A la Fantasie 真冬の夜の夢」です。


・ロビーにて
「ブードゥーボード」があります。SF大会でも見かけるこれは、参加者の名前を貼り出しておいて、連絡先の相手に印をつけ(本式だと、ピンを刺し)て、メッセージをやりとりするものです。これを見ると参加者は130名ほどのようです。すごいのは大元帥(残念ながら今回はご欠席とのこと)から一兵卒(あ、いやいや、一般参加
者)までが、そのまま並んでいること。(実は登録した名前のヨミが違っていたみたいで、でも!そのおかげで偶然野田さんのすぐ上に掲示されていて、妙に嬉しかったりしました。)
応接セットのところに「ジグソーパズル」が置いてあります。企画の合間とかに、自由に参加できます。が、いちど手を出してしまうと、ついムキになってしまうのが人間でして、企画そっちのけでえんえん取り組んでしまうかたもいる様子。で、結局完成したのか、気になるところです。
廊下を歩いている人の中にはいろいろな服装のかたがいます。ドレスのお姫様とか、トンガリ帽子のこどもとか、「レンタルブティック熊の庄」で借りて着るのも楽しそうです。

・パーティ
はじまりは、しめやかに。それから、日本(SF)大会や地方コンなどから、ごあいさつがあったり。
宴もたけなわになってくると、ビンゴが始まりました。
ビデオテープのセット(持って帰るのがたいへんだわ、あれ)とか、ゲーム機の販促品らしきものとか、えーと、実に人を選ぶ賞品がもらえたりします。参加者全員の分、ご用意頂いていたみたいです。

・ディーラーズルーム
同人誌などが、売られています。あと、古本もあるし、イベントの申し込みも受け付けていたり。
他のテーブルでは、コンバットデジQがあそべたり、食玩の交換(自分のダブリを置いて、欲しいのをもらう、というセルフサービス)ができたり、時間によってはカフェ・イエスハウスのお茶が飲めたりしました。

・パネルディスカッション
(残念ながら、私聴講したのは第2部「ファンタジーパネル2 「ハリー・ポッター」の時代のみ)
第一部「ファンタジーパネル1 「指輪物語」の時代」に引き続き、指輪の話題がいろいろ。(どうしても、そこに行ってしまうみたいでした。)もちろん、それだけではなく、創作するうえでのスペースオペラとファンタジーの違い、キャラ萌えとは何か、ハリーがウケた理由はなんだろう、などなど、いろいろなことが聞けました。

・SFファン交流を考える会 SFクリスマス出張版
毎月行われている「SFファン交流を考える会」の出張版。
今回のゲストは熊倉晃生氏(って、T3の実行委員長だわ)。
わが青春のSF大会について、時には熱く、時には淡々と、語っていただきました。
「それを、君が言うかい?」という、青山智樹氏の発言もありました。

他にも、アートギャラリーやビデオ上映、フットマッサージや実験など、他にもいろいろな企画がありました。